トランプ氏、疑惑の検事の担当継続に異議申し立て 米ジョージア州の選挙干渉事件

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トランプ氏(左)がファニ・ウィリス地区検事の裁判担当継続を認めた判断を上訴した/AP/Getty Images via CNN Newsource

トランプ氏(左)がファニ・ウィリス地区検事の裁判担当継続を認めた判断を上訴した/AP/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 2020年米大統領選の南部ジョージア州での選挙に干渉しようとしたとしてトランプ前大統領と14人の同調者が訴えられた裁判を巡り、トランプ氏と複数の共同被告が批判の渦中にある地区検事に引き続き裁判を担当させるとした判事の判断に異議を申し立てている。

被告側の弁護士らは29日、同州の控訴裁判所に対し、スコット・マカフィー判事の当初の判断を覆すよう要求した。同判事は同州フルトン郡のファニ・ウィリス氏と同氏の事務所が今後も裁判を担当することを容認。その条件として同氏が任命したネーサン・ウェード特別検察官の辞任のみを挙げていた。ウィリス、ウェード両氏は不倫関係にあったとされる。

ウェード氏は裁判の担当を外れたものの、被告側の弁護士らはなお控訴裁判所がウィリス氏の事務所全体から訴訟に携わる資格を剥奪(はくだつ)することを求めている。

控訴の声明ではウィリス地区検事について、自身と自身の事務所にまつわるスキャンダルと悪評を隠し、自らの信用を低下させたと糾弾。職位に求められる高い倫理基準に対して、甚だしい違反行為を繰り返したと主張した。

検察側のトップ2人であるウィリス氏とウェード氏に関しては、不倫関係や私的な金銭のやり取りを行っていた疑惑が取り沙汰されていた。マカフィー判事は今月15日に判断を下した際、ウィリス氏を叱責(しっせき)。ウェード氏との関係において「悪い選択をした」と戒めていた。

しかし一方で、ジョージア州法は単に悪い選択をしたという理由で実際の利害の衝突について事実認定することを許していないとも付け加えた。

地区検事の事務所はコメントを控えた。

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