反イスラエル運動の学生、コーネル大も停学処分に 米
(CNN) 米ニューヨーク州のコーネル大学は29日、反イスラエルの抗議デモで構内にテントを張り、移動の指示に従わない学生らに停学処分を下していることを明らかにした。
ポラック総長が29日に発表したところによると、学生の団体が25日、構内の中庭にテントを設営した。当初はテントでなく芸術作品を展示する許可を求め、同日午後8時までに撤去する予定だと、うその申告をしていたという。
大学側はテント用に別の場所を用意し、再三にわたって移動を促したが、学生側は最終的に移動を拒否した。その後さらに、テントを片付けなければルール違反で処分を下すと繰り返し警告したものの、学生らはこれにも応じなかったため、停学処分に乗り出したという。
大学側は週明けにかけて処分を進めながら、引き続き別の場所への移動を呼び掛けてきた。ポラック氏は「今後も思慮深い対応に努めるが、近日中にルールを尊重して公共の安全と健康を増進し、すべての人の権利を守る解決に至る必要がある」と述べた。
反イスラエルの抗議運動は全米各地の大学に広がり、逮捕者が続出している。東部の名門私立大学群「アイビーリーグ」の中では、コロンビア大学も29日、座り込みを続ける学生への停学処分を開始すると発表した。