米軍、ニジェールから撤退へ 9月15日期限
(CNN) 米国は西アフリカのニジェールから9月15日までに軍を撤退させることで合意した。米国防総省とニジェール国防省が明らかにした。
新たに合意された期限までの4カ月で、米国は同国に残る1000人弱の兵力と、MQ―9リーパー無人機などの装備を引き揚げることになる。
ニジェールの軍事政権は3月、国防総省の軍人と文民スタッフが同国で活動することを認めていた米国との協定を解消したと発表した。
米代表団は先週、ニジェールの軍事政権と会談し、米軍の安全な撤退と軍事飛行の許可について交渉した。飛行許可は、米軍が撤退するために必要な交渉のネックとなっていた。米当局者によると、ニジェールから撤退した米軍は先週も含めてこれまで民間機を利用していた。地上に残った部隊は、ニジェールに残っている米軍の人員と装備を引き揚げる任務を負う。
昨年7月のクーデターを受け、米国と軍事政権との溝は深まり、最終的に米国の撤退に至った。バイデン米政権は自由で公正な選挙への復帰を求めたが、軍事政権はこれを拒否。代わりにロシアとの連携を強め、ロシア軍は現在、米軍が撤退する基地で活動している。
米国とニジェールは「共通の利益」がある分野で協力を続けるとしており、「米国とニジェールは二国間関係の将来を明確にするため、外交的対話を継続することを約束する」と述べている。