ロシアで逮捕の米兵「罪認める」、女性に会うため入国 タス通信
(CNN) ロシアに無断で渡航した在韓米軍兵士が窃盗容疑で逮捕された事件でロシア国営のタス通信は18日までに、同兵士が「有罪を認め」、捜査には協力していると伝えた。
法執行機関当局者の話として報じた。同兵士のゴードン・ブラック二等軍曹の取り調べは通訳を介して英語で行われているとした。
同軍曹は今月2日、ロシア極東部ウラジオストクで個人の所有物の窃盗をひそかに図り、「相当な被害」を与えた容疑で逮捕されていた。公判前の勾留にある段階だとされる。
タス通信によると、軍曹は恋愛関係にあったとされるロシア人女性に会うためウラジオストクを訪れていた。ウクライナ戦争をめぐって米ロ間の緊張が高まっている時期の逮捕だったが、同通信は「政治やスパイ行為とは関係がない事柄」とのロシア外務省当局者の見方も伝えていた。
米陸軍の報道担当者は先に、軍曹のロシアへの旅行を認めておらず、その公式な申請もなかったと説明。先月10日に韓国の配属先を抜け出していたとも明かした。米テキサス州の基地への転属前の行動だったともし、「個人的な理由」で韓国から中国経由でウラジオストクへ空路で向かったともしていた。
逮捕された際、米国務省は米国市民がロシアで拘束されたとの事実を確認していた。ロシアでは、米紙記者や元海兵隊兵士を含む複数の米国人の拘束が依然続いてもいる。