ビーグル犬飼育施設に54億円の罰金命令、動物福祉法違反で史上最高額 米

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動物福祉法違反による3500万ドル(約54億円)の罰金について発表する検察当局/Cal Cary/The Daily Progress/AP

動物福祉法違反による3500万ドル(約54億円)の罰金について発表する検察当局/Cal Cary/The Daily Progress/AP

(CNN) ビーグル犬を医薬品の実験用に研究機関に販売する目的で飼育していた米バージニア州の施設の親会社が、動物福祉法違反の罪に問われ、同法史上最高額となる3500万ドル(約54億円)の罰金を命じられた。

同施設では捜査の一環として、2022年に約4000頭のビーグル犬が保護されていた。里親探しには米保護団体のヒューメイン・ソサエティーが協力した。

バージニア州西部地区連邦検察の3日の発表によると、罰金を命じられたイノティブ社の子会社エンビゴRMSは故意に動物福祉法に違反した共謀の罪を認め、もう1社の子会社エンビゴ・グローバル・サービシズは、故意に水質汚染防止法に違反した共謀の重罪を認めた。いずれもバージニア州にカンバーランド郡ある犬の飼育施設に関係していた。

検察によれば、エンビゴの経営陣は少なくとも21年7月から、バージニア州の施設が動物福祉法に違反する業務を行っていることを認識していた。具体的には、非人道的な方法で犬数頭を安楽死させて不必要な苦痛を生じさせたほか、獣医師の適切な診療を受けさせず、犬の扱いや犬舎、給餌、水やり、衛生管理の基準を満たしていなかったとされる。当局が立ち入った際にはビーグル犬約450頭に急性症状が見つかった。

同施設は排水処理設備の運営と保守にも不備があり、処理が不十分な水を地元の水路に流出させていたとされる。

9カ月に及んだ検査の結果、同施設では70件を超す動物福祉法違反が見つかった。米農務省が記録を調べたところ、01年1月1日から21年7月22日の間に死んだ子犬は300頭を超え、原因は不明とされていた。同施設は再発防止のために原因を究明する措置も講じていなかった。

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