米国務長官、ガザに635億円規模の追加支援を表明 ヨルダンの会合で
(CNN) 中東歴訪中のブリンケン米国務長官は11日、ヨルダンで開かれた緊急人道支援に関する会合で、パレスチナ自治区ガザ地区に対する4億400万ドル(約635億円)の追加人道支援を表明した。
ブリンケン氏は会合で、他国にもガザへの支援強化を呼び掛けた。
「ガザの危機は計り知れない」と述べ、国連が呼び掛けている資金拠出の3分の2に相当する20億~30億ドルが不足していると指摘。大規模な支援の能力を持ちながらほとんど協力していない国もあると述べたが、具体的な国名は挙げなかった。
米国務省によると、米国の追加支援は食料や安全な飲み水、住民の保護、医療、教育、避難、心理社会的支援に使われる。
ブリンケン氏はイスラエルが最近、検問所の再開や物資搬送の円滑化に向けて重要な措置を取ったと評価したうえで、同国がさらに対策を進めるべき項目を挙げ、民間人の犠牲を減らすための追加措置も呼び掛けた。
また、ガザの人道状況を改善するには停戦が必要との考えを示し、あらゆる政府や国際機関に対してイスラム組織ハマスが停戦案を受け入れる状況を実現するよう呼び掛けた。