米軍、イエメンでフーシのレーダー7基破壊 紅海の商船攻撃に使う

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米海軍のミサイル巡洋艦「フィリピン・シー」=2014年/Mass Communication Specialist 2nd Class Marcus L. Stanley/U.S. Navy/AP

米海軍のミサイル巡洋艦「フィリピン・シー」=2014年/Mass Communication Specialist 2nd Class Marcus L. Stanley/U.S. Navy/AP

(CNN) 米中央軍は16日までに、紅海などで船舶を狙ったミサイルやドローン(無人機)攻撃を繰り返すイエメンの反政府武装組織「フーシ」が同国内に持つレーダー7基を破壊したと発表した。

これらレーダーはイエメンのフーシ支配地域内に設置され、紅海で狙う商船を絞ることなどに使われていたとした。

中央軍は声明で、これらレーダーを破壊した他、イエメンから飛来したドローン1機を撃墜し、紅海上では海上ドローン(無人艇)2隻を撃沈したと述べた。

中央軍によると、フーシは12日、紅海でリべリア船籍でギリシャ企業が所有、運航する船舶を攻撃。同船は深刻な浸水に襲われ、エンジン室も損傷したとし、民間人の船員1人が行方不明となった。

同船からの退去を決めた乗組員は米軍艦船などに救助された。船の浸水は続いており、最後に報告された居場所から漂流しているという。

フーシは13日にはアデン湾で別の船舶にミサイル攻撃を2度実施。船上で火災が発生し、船員1人が重傷を負った。中央軍によると、同船は15日に救難信号を出し、鎮火は不可能として船を見限る考えを伝えたという。

紅海やアデン湾を通過する船舶への攻撃はパレスチナ自治区ガザで昨年10月7日、イスラム組織「ハマス」とイスラエル軍との戦闘が勃発した後に始まった。フーシはハマスとの共闘を宣言し、数十回に達する攻撃を仕掛けている。

米英はイエメン内のフーシ拠点を狙った空爆などをこれまで複数回実行し、兵器供給能力の抹殺を図っているが、フーシの攻撃が止まる気配はない。

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