米共和党副大統領候補の妻ウーシャ氏に注目、インド系の存在感に期待
(CNN) 米大統領選挙に関連して、15日の共和党全国大会で副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員の妻、ウーシャ氏(38)が脚光を浴びている。
共和党ヒンドゥー連合の創設者で、共和党全国委員会のヒンドゥー・インド連合代表を務めるシャラブ・クマール氏が胸を熱くしたのは、バンス上院議員の指名ではなく、妻ウーシャ氏の存在だった。
ウーシャ氏はイエール大学の卒業生で、インド人移民を父にもつ。
「ヒンドゥー教徒にとって長い道のりだった」と語るクマール氏は、1960年代後半に米国に移住した。以来、米国でインド系の人口が増え、政治力も増す中で、「その時が来た」とクマール氏は言い、「米国民の新しい世代を代表してくれる」とバンス夫妻に期待を寄せる。
今年の米大統領選挙では、ほかに南アジア系の政治家3人がホワイトハウスを目指した。サウスカロライナ州知事だったニッキー・ヘイリー氏と起業家のビベック・ラマスワミ氏は共和党の予備選で争い、民主党はカマラ・ハリス副大統領がジョー・バイデン大統領と共に2期目を目指す。
16日夜にはヘイリー、ラマスワミの両氏がトランプ・バンスの正副大統領候補に支持表明する見通しだ。
ウーシャ氏がトランプ陣営に加わることで、アジア系米国人を代表する政治家が増えれば長い間見過ごされてきた層とのつながりが深まるとして、共和・民主両党のアジア系政治家らの間で期待が高まっている。
トランプ陣営の関係者は、ウーシャ氏の存在によって少数派の有権者にアピールできるかもしれないとCNNに語った。