トランプ氏、不正した選管当局者を「起訴」と威嚇 大統領選勝利なら
(CNN) 米国のトランプ前大統領は7日、11月の大統領選で再び勝利した場合、選挙で不正を行った選挙管理当局者や政治工作員を起訴し、「長期の禁錮刑」を科すと威嚇した。
トランプ氏は2020年に民主党が不正を行ったとの虚偽の主張を再び唱え、自身や弁護士、法学者らは「24年の大統領選挙の神聖性を非常に注意深く見守っている」と述べた。
同氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「私が勝ったら不正をした人々は法の最大限の範囲で起訴されるだろう」と投稿し、X(旧ツイッター)でもシェアした。さらに「この法的責任は弁護士、政治工作員、献金者、違法投票者、腐敗した選挙管理当局者にまで及ぶことに注意したほうがいい。無節操な行為に関与した者は、残念ながら我が国でこれまでに見たことのないレベルで捜索され、捕まり、起訴されるだろう」と付け加えた。
トランプ氏の起訴の脅しはいくつかの州で間もなく期日前投票が開始される中で行われている。トランプ氏は有権者によって自身が大統領の座に返り咲けば、司法制度を武器にして政敵を追及すると常々示唆してきた。この脅しは1年以上前に同氏が元不倫相手への口止め料を不正に処理したとして初めて起訴されてから始まった。
トランプ氏の度重なる主張にもかかわらず、20年の選挙は非常にきちんと行われ、同氏はジョー・バイデン氏に700万票以上の差で敗れた。どの州でも選挙結果を変えるほど不正投票が広範に行われたという証拠はない。
CNNが報じたとおり、今秋の選挙が近づくにつれ、選挙管理当局に対する威嚇は広がりを見せており、選挙スタッフへの嫌がらせや投票プロセスに関する偽情報への警備が強化されている。
トランプ氏は20年の選挙結果を覆そうとした試みをめぐり、選挙介入に関する自身の訴訟に直面している。