名前もつかない豪雨で「千年に一度」の記録的雨量 米ノースカロライナ州

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米ノースカロライナ州沿岸部は16日、記録的な豪雨に見舞われた/Courtesy Mike Scott

米ノースカロライナ州沿岸部は16日、記録的な豪雨に見舞われた/Courtesy Mike Scott

(CNN) 米ノースカロライナ州沿岸部が16日、記録的な豪雨に見舞われ、浸水した家屋や車から救助活動が行われた。カロライナビーチでは数十件の救助要請が寄せられたという。

ウィルミントンの国立気象局によると、カロライナビーチでは16日、一つの観測所で12時間の間に457ミリの雨量を記録。非常事態宣言が発令された。これは同地域における1000年に一度の雨量だ。この地域の他の場所でも12時間で304ミリを超える雨が報告されており、200年に一度の雨量を記録している。

カロライナビーチの南約5キロにあるキュリビーチに15年近く住んでいる住人はこれほどの洪水に遭ったことはなかったと話す。早朝に風雨が強まり、自宅の1階が「突然10~15センチ浸水」したという。

CNNが共有された動画には、自宅の外の道路が冠水し、車がゆっくりと通り過ぎると波紋が広がる様子が映っている。

隣接するブランズウィック郡でも激しい洪水に見舞われ、16日には一時、雨量が1時間あたり101~127ミリを超えた。サニーポイントではわずか3時間の雨量が1カ月分以上に相当する228ミリを超えた。

この極端な降雨と洪水は、名前が付けられた暴風雨が非常に危険な状況を引き起こすわけではないということを改めて思い起こさせる。化石燃料汚染により地球温暖化が進むにつれ、集中豪雨はより一般的になりつつある。

国立ハリケーンセンターによると、16日夜時点で同地域に対する熱帯性低気圧警報は解除されている。

今回の豪雨は熱帯性または亜熱帯性低気圧と呼ばれるほどには発達していなかったため、潜在的熱帯低気圧8号と呼ばれている。

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