米国、ウクライナへの540億円支援パッケージを発表
(CNN) 米国は25日、ウクライナへの3億7500万ドル(約540億円)の支援パッケージを発表した。バイデン政権はウクライナへの「揺るぎない支援」を約束している。
この支援パッケージには火砲弾薬、防空ミサイル、対戦車ミサイルなどの重要な武器や装備が含まれ、最近輸送した支援物資のほぼ2倍の規模となる。
バイデン大統領と世界の指導者らは25日、ウクライナの復興・再建支援の共同宣言に署名し、「将来、戦時、平時」の支援を約束した。この宣言はウクライナのゼレンスキー大統領が国連総会に出席するため米国を訪問する中で行われた。
ゼレンスキー氏は国連演説で、同氏がロシアの「植民地戦争」と称するものに立ち向かうよう世界に呼びかけた。
ゼレンスキー氏は26日にワシントンを訪問し、バイデン大統領とハリス副大統領と会談する予定。会談でゼレンスキー氏はロシアに対する「勝利計画」を発表すると約束している。この計画には、ウクライナが以前から表明している、ロシア領の奥地を攻撃するための米国製長距離ミサイルの使用許可をめぐる要請が含まれているが、バイデン政権はこの要請を繰り返し否定している。
バイデン氏は25日、ウクライナ軍を支援する一連の措置を発表すると約束した。また、事情に詳しい関係者によると、26日にはウクライナに対する「重要な」安全保障支援パッケージも発表される見通し。これには武器やその他の能力も含まれる。
バイデン政権には今月末に期限が切れる在庫引き出し権限が約60億ドル分残っている。この大統領権限により、米国は自国の備蓄から直接軍事兵器や装備を引き出してウクライナに送ることができる。CNNが報じたように、政権は残りの権限を使って今後数カ月にわたりウクライナに支援物資を送るとみられる。
ウクライナに送ろうとしていた武器の備蓄が不足したことから、バイデン政権は過去数カ月にわたり、約2億ドルの小規模な軍事支援パッケージの発表を余儀なくされていた。