実験施設のサル43匹が脱走、小さな町が大騒ぎ 米サウスカロライナ州
(CNN) 米サウスカロライナ州の小さな町にある研究施設からアカゲザル43匹が脱走し、突然現れた動物たちが町中に騒動を巻き起こす映画「ジュマンジ」さながらの展開となっている。
サルたちは6日、同州イェマシーにあるアルファジェネシス類人猿センターから脱走した。町の発表によると、現地時間7日午前の時点でまだ捕獲されていない。
警察は住民に対し、家にサルが侵入するのを防ぐため、扉や窓をしっかり閉めるよう呼びかけた。アルファジェネシスは餌でサルを誘い出そうとしているという。
住民がもしもサルに遭遇した場合は相手にせず、すぐに通報するよう警察は勧告。脱走したのはいずれも体重2.7~3キロ程度の若いメスで、実験に使われたことはなく、病気をもつ年齢には達していないとしている。
町によると、サルたちは非常に臆病で、群れで行動する。狂暴ではないものの、空腹になると落ち着かなくなる可能性がある。
サル捕獲のためにわなが仕掛けられ、警察は赤外線カメラを使って捜索を続けている。
アルファジェネシスは生物医学研究用の霊長類研究を専門とする米国最大級の実験施設で、広大な敷地でサルの研究や繁殖を行っている。地元紙の報道によると、同施設からは2016年にもサル19匹が脱走したことがあったが、この時は6時間で元に戻った。