FBI長官指名のパテル氏、イランハッカーの標的に 情報筋
(CNN) トランプ次期米大統領が新政権で連邦捜査局(FBI)長官への起用を表明しているカシュ・パテル氏は最近、イランによる一部のハッキングの標的になっていたことを当のFBIから知らされた。事情に詳しい情報筋2人がCNNに明らかにした。
うち1人の情報筋によれば、ハッカーはパテル氏が行った通信の少なくとも一部にアクセスしたとみられる。
トランプ氏の政権移行チームの広報担当者はCNN宛ての声明の中で、このハッキングに関する詳細なコメントを控えた。
トランプ氏の周辺の人々は、この数カ月相次いで外国のハッカーの標的となっている。先月、FBIはトランプ氏の有力な弁護士の一人、トッド・ブランチ氏に対し、携帯電話が中国人ハッカーによって傍受されていることを伝えた。事情に詳しい情報筋3人が以前、CNNに明らかにしていた。ブランチ氏は、トランプ氏が次期司法副長官に指名すると発表している人物。
トランプ氏の弁護士に関してはリンジー・ハリガン氏も今年8月、イランによる別のハッキングの標的にされたとCNNが報じている。
トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏もかねて、自身がイランにとって「最大級の標的の一人」にされていることをFBIから告げられたと語っている。
イランを巡っては11月の米大統領選に対しても介入を図ったと米国側は非難。しかしイラン政府はこの疑惑を否定している。