米保険大手トップ銃撃、犯人は経験豊富な射手 警察当局者
(CNN) 米医療保険大手ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソン最高経営責任者(CEO)が4日、米ニューヨークで銃撃され死亡した事件で、捜査員らは犯人について、時間をかけてじっくりと銃撃を行っていることから経験豊富な射手との見方を示している。
複数の警察当局者がCNNに明らかにした。事件が捜査中であることを理由に、当局者らは匿名で取材に応じた。
監視カメラの映像には、犯人が半自動式の銃でトンプソン氏に狙いをつけ、約6メートルの距離から発砲する様子が映っている。警察の発表によると、トンプソン氏は背中と脚を撃たれていた。
犯行時には、銃弾が正常に装填(そうてん)されないジャミングと呼ばれる現象が3度起きていたが、犯人は冷静かつ迅速に不具合を直すと、標的に向かって歩きつつ銃撃を続けた。
銃器の専門家は映像を検証し、犯行に使用された銃について、発砲のたびにジャミングを起こしているようだと指摘した。
犯人がジャミングを解消し、新たな銃弾を装填するその対処法は、警察や軍での訓練によって習得したものだとみられる。銃には消音装置が付けられていたが、特殊な措置を施して装着しない場合、消音装置は誤動作やジャミングの原因になることがある。