LA山火事で広がる大気汚染、遠方で健康被害の恐れも

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米加州ロサンゼルス郡アルタデナで発生した山火事で、炎に包まれる家屋/Josh Edelson/AFP/Getty Images

米加州ロサンゼルス郡アルタデナで発生した山火事で、炎に包まれる家屋/Josh Edelson/AFP/Getty Images

(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスで続く火災の影響で大気汚染が深刻化し、健康被害が現場から離れた場所まで及ぶ事態も懸念されている。

世界の大気汚染を監視するスイス企業「IQエアー」によると、カリフォルニア州南部の大気汚染レベルは6段階のうち最悪の「レベル6」に達している。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の疫学者、アン・リモイン教授は、火災で発生する大気汚染物質の微小粒子状物質(PM2.5)が遠く離れた場所まで運ばれ、吸い込んだ人の肺の奥まで達して血管に取り込まれる可能性を指摘。慢性疾患の患者や妊婦、若年者は特に大きな影響を受けるため、窓を閉めて屋内にとどまり、エアコンやエアフィルターを使うよう呼び掛けた。また、やむなく屋外で過ごす場合は高性能のN95マスクを着けるべきだと警告した。

ただし、同州パサデナの自宅から家族で避難したという男性は、家のドアを閉めてフィルターをいくら使っても効果はなく「息ができなかった」と話している。

英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに最近掲載されたスタンフォード大学教授らの研究では、山火事の熱で土壌中の金属が発がん性物質の粒子に変わり、大気中に飛散する可能性も指摘された。

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