トランプ氏、対メキシコ関税を1カ月間「停止」 会談で合意
(CNN) トランプ米大統領は3日、メキシコのシェインバウム大統領との「非常に友好的な」会談を行い、メキシコに対する関税を1カ月間にわたり「即時停止」することで合意したと述べた。トランプ氏は1日にメキシコ、カナダ、中国からの輸入品に対する新たな関税を発表していた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「メキシコのシェインバウム大統領と話をしたところだ。非常に友好的な会談で、彼女はメキシコと米国を隔てる国境に1万人のメキシコ兵をただちに派遣することに合意した」と投稿した。
「これらの兵士は、我が国へのフェンタニルと不法移民の流入を阻止するために特別に任命される」
関税の停止期間中には、ルビオ国務長官やベッセント財務長官らとメキシコの高官代表による交渉が行われる。トランプ氏は交渉を楽しみにしていると記した。
シェインバウム氏もSNSに今回の一時停止について投稿。安全保障と貿易に関してトランプ氏と合意に達したと述べた。
シェインバウム氏によると、メキシコは1万人の州兵で国境警備をただちに強化し、米国はメキシコへの高性能兵器の密輸防止に取り組むことも約束した。
トランプ氏はこれより前、カナダのトルドー首相と電話会談を行ったと発表。同国からの輸入品に対する25%の関税導入が翌日に迫る中、3日遅くに2回目の会談を予定している。