トランプ氏、鉄鋼・アルミに25%関税 相互関税もまもなく発表
トランプ氏、鉄鋼・アルミに25%の関税へ
(CNN) トランプ米大統領は9日、大統領専用機「エアフォースワン」の機内で記者団に対し、米国に輸入されるすべての鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課すと10日に発表する予定だと述べた。
トランプ氏はまた、他国の米国製品に対する関税と同額の大規模な相互関税を11日か12日に発表する予定であることも明らかにした。
「簡単に言えば、相手が我々に課すなら、我々も相手に課すということだ」(トランプ氏)
新たな関税がどの程度の範囲に及ぶのか、いつ発効するのかについての詳細は明らかにされなかった。鉄鋼とアルミニウムへの新たな関税が、中国などの国からの輸出にすでに課せられている関税に上乗せされるのかどうかも不明。
米国はかつてのような製造業中心の経済ではないが、それでも年間数千万トンの鉄鋼とアルミニウムを自動車、航空宇宙、石油生産、建設、道路や橋などのインフラ産業で消費している。関税はこれらの産業の生産コストを上昇させるとみられる。鉄鋼の輸入コストが上昇するほか、低価格の輸入品との競争が軽減し国内の鉄鋼・アルミメーカーが自社製品の価格を引き上げる可能性があるためだ。