緊急着陸の旅客機でエンジン火災、翼の上に乗客避難 煙に包まれる機体 米デンバー空港
(CNN) 米アメリカン航空の旅客機が13日、行き先を変更して緊急着陸したコロラド州のデンバー国際空港でエンジン火災を起こし、機体が煙に包まれる中で脱出した乗客は翼の上へ避難した。
火災が起きたのはアメリカン航空1006便(ボーイング737-800型機)。フライト追跡サイト「フライトアウェア」によると、同機は同州コロラドスプリングスからテキサス州のダラスフォートワース空港へ向かっていたが、行き先を変更して現地時間の13日午後5時ごろ、デンバー空港に着陸した。
空港で撮影された映像には、機内から脱出した乗客数十人が翼の上に立ち、周囲に煙が立ち込める様子が映っている。

機体の下部で炎が燃え上がり、黒煙が吹き上がる様子/Courtesy Joshua Sunberg
アメリカン航空によると、同機はデンバー空港でエンジンから出火して、乗員6人と乗客172人が避難した。搭乗者は全員無事で、空港ターミナルに移動したという。
空港によると、火災は同機がC38番ゲートに到着したところで発生。火は消し止められて乗客は全員が避難した。負傷者はいなかった。
空港で乗り継ぎ便を待っていた女性は、同機から大きな煙が上がり、同機から脱出した乗客たちが走って逃げる様子を撮影した。
窓の外を見ると同機が炎と煙に包まれるのが見えたと女性は証言、「乗客のことを思うとどれほど恐ろしかったか想像もつかない」と話している。