米特使、ウクライナ和平交渉のカギは「領土問題」

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米国のウィトコフ中東担当特使/Evelyn Hockstein/AP

米国のウィトコフ中東担当特使/Evelyn Hockstein/AP

(CNN) トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は23日までに、ウクライナ和平交渉のカギはロシアが併合を宣言しているウクライナ南部クリミア半島と東部、南部4州の扱いだとの見方を示した。インターネット配信のインタビュー番組で語った。

ウィトコフ氏はインタビューの中で、ロシアが占領し一方的に併合を宣言したウクライナ東部ドネツク、ルハンスク両州と南部ザポリージャ、ヘルソン両州に言及。「住民はロシア語を話す。住民投票で圧倒的多数がロシアへの編入を望んでいる」と述べた。この住民投票はウクライナや国際社会から、ロシアによる宣伝工作との非難を浴びている。

ウィトコフ氏は、和平に向けた米ロ協議で中心的な役割を担ってきた人物だ。インタビューでは、協議で避けては通れない問題になっているのがウクライナの領土割譲に関する憲法の問題だと主張。「これらの地域はロシアが事実上支配している。問題は、世界がロシア領だと認めるかどうか、ゼレンスキー(ウクライナ大統領)がこれを認めた場合に政治生命を維持できるかどうかだ」と述べた。

和平協議は24日にサウジアラビアで再開し、米代表団がロシア、ウクライナそれぞれの当局者らと話し合うことになっている。

一方、ゼレンスキー氏は先週、「占領されたウクライナ領土をロシア領とは認めない」との立場を強調し、これは初期の停戦交渉でなく、後日の和平交渉で解決すべき問題だと主張していた。

ウィトコフ氏はインタビューで、プーチン・ロシア大統領と先週会談したことを振り返り、「プーチン氏が悪者だとは思わない」とも言明。ロシアの著名芸術家によるトランプ大統領の肖像画を贈られたことなどを明かし、改めて感謝の意を表した。

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