米USAID、人道援助を一部再開 WFPの警告受け
(CNN) 米国際開発局(USAID)は8日、これまでの方針を転換して、中止していた国連世界食糧計画(WFP)との契約について、一部を再開させた。情報筋が明らかにした。
WFPは7日、USAIDの援助の停止は、極度の飢餓と餓死に直面している何百万人もの人々にとって死刑宣告に等しい可能性があると警告していた。WFPは、トランプ米政権から、14カ国への緊急食糧支援への資金提供を打ち切ったとの通知を受けていた。
情報筋によれば、USAIDは、レバノンとシリア、イラク、ヨルダン、エクアドル、ソマリアでのWFPのプログラムに対する資金提供を再開した。
「政府効率化省(DOGE)」に所属するUSAIDの幹部は8日に送った電子メールで、資金提供打ち切りの撤回を求めていた。
情報筋によれば、国際移住機関(IOM)の太平洋地域での活動を支援する契約4件も復活した。
DOGEによって空洞化された機関が人命救助に関わる支援を打ち切った後で方針を転換するのは今回が初めてではない。国務省の報道官は記者会見で、「他国で削減されたプログラムのいくつかは、削減されるはずではなかった」とし、そうしたプログラムが復活したと述べたが、復活したプログラムの詳細については明らかにしなかった。
それでも、USAIDの人道支援資金の多くは削減されたままだ。そのなかにはアフガニスタンとイエメンでの残りの契約全てが含まれる。