6人死亡のNY遊覧ヘリ墜落、運航会社が営業停止に 米航空当局発表
(CNN) 米ニューヨーク市上空を飛行していた遊覧ヘリコプターがハドソン川に墜落して6人が死亡した事故で、連邦航空局(FAA)は13日、ヘリを運航していたツアー会社の即日営業停止を発表した。
営業停止となったのはニューヨーク・ヘリコプター・ツアーズ。FAAはX(旧ツイッター)への投稿で、同社の免許と安全記録を検証すると表明し、引き続き国家運輸安全委員会(NTSB)の調査に協力すると付け加えた。
同社が運航していた遊覧ヘリは10日にハドソン川に墜落し、搭乗者6人は3人の子どもを含めて全員が死亡した。
同社は過去にも2件の安全問題について連邦航空当局の調査対象となっていた。
10日の事故で死亡した一家はスペインからの観光客で、家族の誕生祝いにニューヨークを訪れていたという。
死亡した36歳のパイロットは米海軍特殊部隊の元隊員で、2023年8月に民間ヘリコプターの操縦資格を取得して、788時間の飛行経験があった。
AP通信によると、ニューヨーク市では1977~2019年の間にヘリコプターの事故で少なくとも32人が死亡している。18年に起きた事故では「ドアなし」遊覧飛行のヘリコプターが水上に突っ込み、乗客5人が安全ベルトに固定されていたため脱出できずに溺死(できし)。FAAはこれをきっかけに、ドアなし飛行に対する規制を強化した。