北朝鮮で豪雨、88人死亡 農地や住宅に深刻な被害
香港(CNN) 北朝鮮の各地で1週間以上にわたって豪雨が続き、朝鮮中央通信(KCNA)によると、これまでに80人以上が死亡し、農地の冠水や建物の損壊など被害が深刻化している。集中豪雨は30日も続いており、被害はさらに広がる恐れがある。
朝鮮中央通信によると、豪雨や洪水により28日までに88人が死亡、134人が負傷した。特に平壌の北東に位置する平安南道で多くの死者が出ているという。
住宅は5000戸あまりが損壊、1万2030戸が浸水し、約6万3000人が住む家を失った。道路も大きく損壊しているもようだ。
食料不足に悩む北朝鮮にとって、作物の被害は特に懸念される。28日までに約4800ヘクタールの農地が流され、2万5700ヘクタールが水に浸かったという。
朝鮮中央通信は30日、「雷を伴った豪雨により、北朝鮮の大部分の地域で大きな被害が予想される」と伝えた。29日は平壌や平安南道、平安北道が豪雨に見舞われた。