日本のいじめ問題 対応めぐる遺族と学校の間の深い溝
埼玉県北本市(CNN) 2005年10月、当時12歳だった中井佑美さんは、マンションの屋上から飛び降り、自ら命を絶った。
母親の節子さんは、学校でのいじめが佑美さんの自殺の主な原因と考えている。佑美さんは自殺を図る数カ月前から、節子さんに同級生からからかわれていると訴えていた。
そこで、節子さんは学校に電話し、担任教師に相談した。教師は問題に対処すると述べたが、その後何の連絡もなかったので、節子さんは、問題はすでに解決したと思っていたという。
佑美さんはいじめを示唆する遺書を残していた。遺書には、佑美さんが自殺を決意した理由について「クラスの一部に勉強にテストのせいかも」と書かれていた。
しかし、佑美さんの両親は現在も、佑美さんが通っていた学校と北本市教育委員会を相手に裁判で争っている。
両親は、学校がいじめの防止や佑美さんの自殺の原因究明を怠ったと主張している。父親の紳二さんはまた、学校が調査結果の一部しか開示しなかったと主張しているが、教育委員会はこれを否定している。