日本のいじめ問題 対応めぐる遺族と学校の間の深い溝
テンプル大学日本校の人類学者、堀口佐知子氏は、いじめは日本特有の問題ではないが、日本で繰り返し問題になるのは、学校や教育委員会がいじめの存在を認めないためだとの見方を示す。
佑美さんの両親も堀口氏と同意見だ。両親は、学校がいじめを隠し、問題を認めようとしないと考えている。
父紳二さんは、評価第一の日本の教育システムが問題であり、学校がいじめを認めると、教師の出世に響くとの見方を示す。紳二さんはまた、教育委員会と学校は家族同然であり、調査を公開すると彼らに不都合なため、真実が隠されると指摘する。
紳二さんが願うのは、佑美さんの死の真相究明だ。それが分からなければ、佑美さんの死を受け入れられないと語った。