連続強盗殺人の「最重要指名手配犯」、警官が射殺 中国
香港(CNN) 中国の新華社通信によると、同国南西部の重慶で14日朝、2004年から強盗、殺人を繰り返してきたとして指名手配されていた男が、警官に射殺された。
射殺されたのは周克華容疑者(42)。重慶や南京、長沙の銀行で現金を引き出している人を狙った強盗を繰り返し、計9人を殺害した疑い。中国当局は「冷酷で非常に危険な人物」として行方を追い、逮捕につながる情報に540万元(約6700万円)の賞金を懸けていた。
重慶市内の銀行の前で10日、強盗未遂事件が発生し、女性が撃たれて死亡したため、警官や兵士数千人が出動して捜索していた。地元警察によると、この日さらに、同容疑者とみられる人物を追っていた鉄道警官が銃撃を受けて死亡した。被害者はすべて、頭部に銃弾を受けて亡くなっていた。
警察が13日、重慶郊外の山中で、同容疑者が潜伏していたとみられる洞穴を発見。中からはたばこの箱2つとTシャツ、排せつ物が見つかっていた。
周容疑者の捜索はこれまで何度も実施されたが、失敗に終わっていた。今年1月には、南京市内の銀行で20万元を引き出した男性が襲われる事件があり、車で逃走したとみられる同容疑者を追って警察が数万人規模の作戦を展開したものの、取り逃がしていた。