「軍の戦闘機を撃墜」と反体制派、政府は否定 シリア
シリア・アレッポ(CNN) シリアの反体制派は13日、軍のジェット戦闘機を撃墜したと発表した。これに対してシリア政府は、同機が墜落したのは「技術的障害」が原因だったと説明している。
反体制派はジェット機1機が空中で火を噴いて墜落する映像を公開した。場所は首都ダマスカス北東部のデリゾールとされ、「ミグ戦闘機が撃墜された」という音声が入っていた。
一方、国営テレビは同国の戦闘機が訓練飛行中に技術的障害のため墜落し、パイロットは無事脱出したと伝えた。軍関係者の話として「パイロットの捜索は続行中」だとしている。
その数時間後に反体制派の「地域調整委員会」は、このパイロットだとする男性の映像を公開。男性は平服で、武装した男たちに取り囲まれて座り、仲間の兵士らに離反を呼びかけていた。反体制派の司令官を名乗る男性は、このパイロットを戦争捕虜として扱うと述べている。
CNNではいずれの映像についても事実関係を確認できていない。
シリア情勢をめぐって中国外務省は、シリアのアサド大統領の特使が14日に北京を訪れ、楊潔チ(ヤンチエチー)外相と会談すると発表している。シリア反体制派を招くことも検討しているとした。
一方、国連は13日、バレリー・アモス人道問題担当事務次長が14日から16日にかけてダマスカスとレバノンのベイルートを訪問すると発表した。