米女優A・ジョリーさん、ヨルダンのシリア難民キャンプを訪問
ヨルダン・ザータリ(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使を務める米女優アンジェリーナ・ジョリーさんが11日、ヨルダンにあるシリア難民のキャンプを訪問した。
ジョリーさんはシリア国境に近いザータリのキャンプで「遺体がばらばらにされた、焼かれた人が鶏のように切り裂かれた――9歳の少女がそんな話をする」と、現場の惨状を訴えた。
ジョリーさんはまた、ヨルダン軍の案内で深夜に国境へ向かい、シリア人が国境を越えて難民となる瞬間を目撃した。
俳優ブラッド・ピットさんとともに6人の子どもを育てるジョリーさんは、「罪のない子どもたちがどれだけ亡くなり、傷つき、両親を失って独りぼっちになっていることか。母親ならだれでも、この状況を何とかしようと思うはず」と話した。
ジョリーさんはこれまでも親善大使として多くの国を訪問。昨年はトルコのシリア難民キャンプも訪れていた。
ザーダリ・キャンプの人々は、着のみ着のままでここへ駆け込んだ。CNN取材班に、生後4日の赤ちゃんと衣類だけを背負って逃げてきたと話す家族もいる。食料や水が足りないと訴える声もある。