術後のチャベス大統領、「困難な」回復状況 ベネズエラ閣僚
(CNN) ベネズエラのマドゥロ副大統領は12日、国営テレビで、11日にキューバでがんの手術を受けたベネズエラのチャベス大統領の術後の容体について、「複雑かつ困難」な回復状況にあると語った。
その上で、マドゥロ副大統領は国民に結束し、大統領の回復を祈るよう呼び掛けた。
その後、ビレガス情報相も、チャベス大統領が新たな任期が始まる1月10日までにベネズエラに戻らない場合も、国民は「理解する心の準備をすべき」と語った。
情報相は国民に宛てたメッセージの中で、「現在、そして今後数日間の微妙な状況を隠すのは責任ある態度とは言えない」と主張。
このメッセージには「チャベス大統領は病気を克服し、生き続ける」というタイトルが付けられており、それ自体は昨年、チャベス大統領の病気が最初に公表されて以来出されてきた公式発表と似ているが、メッセージのトーンは、過去の政府のメッセージのそれとは明らかに異なっている。
情報相は「大統領も人間」とした上で、「大統領は困難かつ複雑で細心の注意を要する手術を受けた。そして手術後も、困難かつ複雑で細心の注意を要する状況が続いている」と付け加えた。
チャベス大統領の病気が最初に公表されたのは2011年6月だが、がんの種類は明らかにされていない。大統領は8日、がんが再発したため新たな手術が必要と発表。その後キューバに渡って手術を受けたが、ベネズエラの国営テレビは、手術は成功したと伝えていた。