「シリア政権の崩壊は近い」 NATO事務総長と露外務次官
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は13日、内戦が続くシリアのアサド政権が崩壊するのは「時間の問題」だとの認識を示した。ロシア外務次官も同様の見方を示している。
ラスムセン事務総長は同日、ベルギーのブリュッセルでオランダのルッテ首相と共同で記者会見し、地対空誘導弾パトリオットのトルコへの配備を発表した。
会見でラスムセン事務総長は、シリアのアサド政権は「崩壊に近付いている」と述べ、同政権に対して「暴力を停止し、現状を認識し、シリア国民の願いに沿ったプロセスに着手することを求める」と語った。
ロシアのRIAノーボスチ通信によると、同国のボグダノフ外務次官もシリア反体制派の勝利が近いとの認識を示し、「眼前の事実に目を向ける必要がある」「残念ながら、反体制派の勝利は排除できない」と語った。
一方、シリア反体制派は首都ダマスカス近郊の国軍基地を制圧したと宣言。反体制派の「地域調整委員会(LCC)」は首都制圧を呼びかけている。衝突はこの日も続き、LCCは同日だけで、子ども7人と女性4人を含む138人が政府軍の攻撃によって死亡したと伝えた。
シリア政府軍が反体制派に対してスカッドミサイルを使ったと伝えられたことについては、シリア国営テレビが同国外務省の話として、スカッドミサイルの使用を否定した。