インドの駅で転倒事故、死者36人に 地元責任者が辞任
ニューデリー(CNN) インド北部ウッタルプラデシュ州アラハバードの鉄道駅で10日夜、ヒンズー教の行事に詰めかけた信者らが転倒した事故で、行事の安全対策を担当していた州当局の幹部が11日、辞任した。駅を運営するノースセントラル鉄道によると、死亡した信者らは36人に上った。
地元メディアによると、辞任した幹部は州都市開発部門の長官も務めていた。
事故は、信者らが仮設の柵を破壊し、混雑したホームになだれ込んだために起きたとみられる。地元テレビ局の映像は、事故発生後約4時間たってもホームに遺体が放置され、負傷者が助けを求めて泣き叫ぶ様子を伝えた。
州政府は事故原因の徹底調査を指示した。一部の目撃者は、駅に集まった人々への警察の対応が事故を招いたと主張するが、当局側は群集を抑えるために武力行使はしていないと説明する。
ヒンズー教の祭典「クンブメラ」に合わせたガンジス川での水浴びは9日午後に始まり、深夜すぎにピークを迎えた。20平方キロほどの水浴び場の周囲には、1万2000人以上の警官が配置されていた。
当局は死者の遺族に50万ルピー(約87万5000円)、負傷者に10万ルピーを支払う方針を示した。