ロシアの隕石は「鉄を含む岩石」 湖面に破片発見
(CNN) ロシアのウラル地方上空で爆発した隕石(いんせき)の破片の一部が、現場近くの湖で見つかった。破片の分析から、隕石は鉄を約10%含んだ岩石だったとみられる。
ウラル連邦大学のビクトル・グロホフスキー氏のチームが、凍った湖面上に53個の小さな破片を発見した。大きな塊は湖の中に沈んでいるという。
一方、インターネットの競売サイトでは、隕石の破片と称する物が売りに出され、警察が警戒を強めている。同国の国営ニュース専門局RTによると、価格は最高4000ドル(約37万円)に達している。
米航空宇宙局(NASA)によると、隕石は直径約17メートルで、1908年にシベリア上空で爆発した隕石以来の大きさだった。ロシア国営RIAノーボスチ通信によれば、隕石の落下で建物4700棟余りが被害を受け、このうち約3500棟が18日までに修復された。
ガラスの破片などで負傷した約1000人のうち、同日の時点で19人が入院中。女性1人が脊髄(せきずい)損傷の治療を受けるためモスクワへ運ばれた。地元当局は、被害総額が10億ルーブル(約31億円)を超えると推定している。