「まるでスパイ映画」 ヘリによる脱獄劇、残り1人も逮捕 カナダ
刑務所上空に到着後、ヘリコプターからロープが垂らされ、2人の囚人がよじ登った。
現場に居合わせた目撃者はCNNの系列局CTVの取材に対し、本当のスパイ映画のようだったと語った。
脱走した1人だと名乗る男は、地元FM局のリポーターに電話をかけ、「誰も傷つけたくない。自分は殺人者ではない。無実の人に何も悪いことをしていない。脱走が最良の選択肢ではないことはわかっているが、もう刑務所にいたくない。死ぬ準備は出来ている」と語ったという。
警察によると、先に拘束された脱走犯は、殺人の罪で起訴されたが控訴審で無罪となっていた。現在は別の殺人未遂容疑で勾留されているという。18日に投降した囚人は、放火などの罪で7年の禁錮刑に服役中だった。
施設の幹部は、過去30年、ヘリコプターによる脱走事件は経験がなく、その防止のための対応も講じていなかったと言及。「私の知る限りケベック州では初めてのケースで、例外的だ」と語った。