マンデラ氏、95歳に 容体は「着実に改善」
釈放直後に世界各国を歴訪し、英国のサッチャー首相や米国のブッシュ大統領と会談。翌年ANC議長に就任し、93年にはデクラーク大統領とともにノーベル平和賞を受賞した。
94年、南ア最初の民主選挙で初の黒人大統領に選ばれた。99年に退任した後も、ブルンジ内戦の調停やブッシュ米政権批判の発言で注目を集めた。05年には息子がエイズで亡くなったことを公表し、患者に対する偏見の解消を呼び掛けた。
国連は09年、同氏の誕生日を「ネルソン・マンデラ国際デー」と定めた。
10年に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)以降、公の場には姿を見せず、肺の感染症やヘルニア手術、胆石除去などで入退院を繰り返した。
今年4月、国営南ア放送協会(SABC)が自宅療養中の映像を放送したことに対し、与党のANCが同氏を政治的に利用しているとの非難が集中した。6月8日には肺感染症の再発による入院が伝えられていた。