警察が校長の行方追う インドの給食毒物混入事件
インド・パトナ(CNN) インド北東部ビハール州の公立小学校で給食に毒物が混入され、児童など23人が死亡した事件で、警察は23日、姿を消した校長の行方を追っていることを明らかにした。
この学校の校長は、夫と共に行方が分からなくなっているといい、警察は専従班を組織して、校長の自宅周辺などで重点的に捜索を行っている。
この事件では7月16日に同校の給食を食べた25人が体調不良を訴えた。給食を調べた結果、容器などに残っていた油や食品から殺虫剤の成分が検出された。
当局は、助かった児童も含めてこれまでに40人から事情を聴いている。給食を作った調理師も自分の給食を食べて入院したといい、警察の調べに対し、調理に使ったからし油の異常を校長に訴えたにもかかわらず、料理を続けるよう校長から指示されたと話しているという。
事件の翌日には住民が暴徒と化し、警察の車両少なくとも4台が放火された。抗議の意を込めて、死亡した子どもを学校の校舎前に埋葬した親もいるという。
警察は、校長が姿を見せた場合、または拘束された場合、身の安全は保証するとしている。