ジンバブエ、ムガベ大統領が就任式
ハラレ(CNN) ジンバブエのロバート・ムガベ大統領が22日、正式に就任した。裁判官の立ち会いのもと、ムガベ氏が就任宣誓すると、群衆は喝采し、国旗の色の風船を空に放った。
7月31日に行われた大統領選挙をめぐっては、選挙管理委員会がムガベ氏とツァンギライ前首相の得票率をそれぞれ61%と34%と発表。これにツァンギライ氏が異議を申し立てたため、就任式が行えない事態となっていた。ツァンギライ氏は先週、異議を取り下げた。
ムガベ氏は89歳。ジンバブエが英国から独立した1980年以降、最初は首相として、87年からは大統領として、この国の権力を握り続けている。
前回の5年前の大統領選では、人権団体によれば、ツァンギライ氏が第1回投票で首位になったが、大統領側による野党支持者への激しい弾圧が行われて約200人の死者がで、ツァンギライ氏は抗議のために決選投票から撤退した。
不正選挙との批判が集中するなか、周辺諸国はムガベ氏とツァンギライ氏の双方に連立政権を樹立するよう圧力をかけた。そこでツァンギライ氏が首相に就任したものの対立は続き、連立は今年の大統領選を期に解消された。