米、シリアの空爆標的見直し 巡航ミサイル攻撃を想定
シリアでは今週、アサド政権軍による首都ダマスカス郊外での新たな化学兵器使用疑惑が発覚。米国防総省高官はシリア政府の同兵器が証明された場合、米軍の選択肢には政権軍の化学兵器攻撃能力を削ぐことなどが含まれると述べた。
オバマ大統領は23日、CNNとの単独会見に応じ、新たな化学兵器攻撃の疑惑について国連と協力して情報収集に当たっていると指摘。ただ、重大な懸念を抱かざるを得ない大事件であることを示す兆候があるとの見方を示した。
オバマ政権によるシリア反体制派への支援は非軍事分野に限られていたが、シリア政府軍による複数の化学兵器攻撃の疑惑が浮上したことなどを受け、殺傷兵器を除く軍事支援にかじを切っていた。シリアへの米軍地上部隊の投入については一貫して否定している。