トロント市長、コカイン使用を認める 辞任は否定
(CNN) カナダ・トロント市のロブ・フォード市長(44)は5日、自身が昨年コカインを使用したことを認めた。一方で辞任はしないと述べ、2014年10月の市長選に出馬して民意を問う意向を示した。
フォード市長はコカイン使用現場の映像を巡り、数カ月間前からメディアの追及を受けていた。この日は自身の事務所で記者団を前に、「恐らく約1年前、酒に酔った勢いでクラック・コカインを吸った」と述べた。
市長は一方で「今は吸っていないし中毒者でもない」と主張。これまでそう述べてきた言葉にうそはなかったと説明した。
そのうえで、市民に申し訳ないと謝罪し、「永遠に後悔するだろう」「間違いは決して繰り返さない」と強調した。
市長はまた、周囲の人々は市会議員の実弟も含め、だれもコカイン使用の事実を知らなかったとして、「肩から重い荷物が下りた気分だ」と語った。
コカイン疑惑は今年5月、地元紙などが最初に報じた。昨年冬に市長がコカインを使った場面の映像を、記者らが見たとする内容。