ハロウィーン用品からSOSの手紙、中国労働教養所の実態告発
手紙は差出人の希望通り人権団体に届けたが、返答はなかった。そこでフェイスブックに掲載したところ、地元の新聞が1面で取り上げ、一躍、中国の労働教養所の実態に各国の注目が集まった。
CNNは信頼できる筋を通じてこの手紙を書いたという男性を探し出した。男性は既に出所して北京で暮らしており、身元が分かれば再び労働教養所に送り返される恐れもあるため、匿名で取材に応じた。
男性は、中国が活動を禁止している気功集団「法輪功」のメンバーで、2008年の北京五輪の数カ月前、警察に拘束され、禁錮2年半の判決を受けて馬三家労働教養所に収容されたという。
「あそこへ行ったことのない人には想像さえできないだろう」「彼らがまず始めにやることは、人としての尊厳を奪い、辱めることだ」と振り返る。
特にこの男性のように改宗を拒んだ収容者に対しては、組織的な暴行や、眠らせないなどの拷問が行われたと男性は言う。具体的な内容はあまりに残虐過ぎて口にできないと話した。