鳥インフルH10N8型で初の死者か 中国

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生きた鳥を扱う市場に出入りしていた高齢女性が死亡した

生きた鳥を扱う市場に出入りしていた高齢女性が死亡した

香港(CNN) 中国江西省で今月、H10N8型の鳥インフルエンザウイルスに感染した73歳の女性が死亡したことが18日までに分かった。同型の感染が確認された患者の死亡例は、これが初めてとされる。

女性は重症の肺炎と高血圧、心疾患、筋力低下の症状を示して11月30日に入院し、12月6日に死亡した。生きた鳥を扱う市場に出入りしていたという。

中国の衛生当局は独立した症例との見方を示し、人への感染が広がる危険性は低いだろうと述べた。女性の近くにいた人々の健康状態に異常はないという。

H10N8型のウイルスはこれまでに広東省の市場や湖南省の洞庭湖周辺の湿地帯から検出されている。H10系のウイルスの人への感染例としては、2010年にオーストラリアの食肉処理場の作業員2人が陽性反応を示したが、軽症と診断された。

より深刻とされるのはH7N9型ウイルスで、今年4月以降、中国で100人以上、香港で2人の感染が確認された。重症例が多く、45人が死亡している。全員が生きた鳥との接触で感染したとみられ、世界保健機関(WHO)によれば人から人への連鎖感染が起きたことを示すデータは見つかっていない。

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