政府軍が要衝都市ボルを再奪還、反乱軍敗走 南スーダン
(CNN) 政府軍と反乱軍の交戦が続くアフリカ中部の南スーダン情勢で、同国中部にある交通の要衝ボルの市長は18日、激戦をへて政府軍がマシャル前副大統領派が制圧していた同市を奪回したと述べた。
ボルは首都ジュバから北方へ約200キロ離れ、キール大統領派とマシャル派の交戦発生後、両派による掌握や奪還が繰り返されてきた。同市市長は18日、CNNの取材に前副大統領派は退却したと語った。同派の兵力は1万5000人超だったが、今回の戦闘で多数の損失を被ったとも説明した。
同市支配をめぐる戦闘では多数の民間人も巻き添えになり、市長によるとマシャル氏率いる反乱軍が制圧していた昨年12月17~24日の間の民間人の死亡者は推定1200~1400人。
反乱軍が再度の掌握を果たした同月31日から今年1月18日までの間の一般住民の犠牲者数は明らかでない。ただ、市長は反乱軍の残虐行為が多数発生したとし、新たな死者は1200人以上に達するのは明白と述べた。
同市の人口は22万5000人以上。
市内で調達出来る食料はないとし、緊急の人道支援も要請した。