軍検問所で爆発、22人死亡 パキスタン
イスラマバード(CNN) パキスタン情報当局者によると、同国北部バンヌーの軍検問所で19日、マイクロバスに仕掛けられた即席爆弾が爆発し、少なくとも22人が爆発、38人が負傷した。
マイクロバスを含む車列はバンヌーから、北西部の北ワジリスタン地区ミランシャへ向かおうとしていた。軍車両のほかに民間の車両も含まれていた。マイクロバスは18人乗りで、死者の大半はその車内にいたという。
シャリフ首相は攻撃を非難する声明を発表。「わが国は団結して過激主義とテロに立ち向かう」と述べ、22日からスイスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への出席を取りやめる方針を明らかにした。
同国の反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動」(TTP)が犯行声明を出した。昨年5月にミランシャで、TTP幹部が米軍の無人機攻撃で殺害されたことに対する報復としている。TTPは昨年6月にも同幹部の殺害への報復と称して、北部山岳地帯で登山客らを襲撃し、11人を殺害していた。
TTPは一方で同日、パキスタン政府に和平交渉を呼び掛けた。TTPの幹部と報道官は、「こちらは常に交渉を促してきたが、メディアが事実をゆがめている」「米国の指示で争いを始めたのは政府の方だ。争いを止められるのも政府だけだ」と主張した。