エボラ出血熱の疑い アフリカ旅行後に発症 カナダ
(CNN) カナダ中部サスカチワン州の保健当局は24日、西アフリカ・リベリアへの旅行から最近帰った男性がウイルス性出血熱とみられる症状で重体となっていることを明らかにした。
男性は病院の集中治療室に隔離されている。25日中に検査の暫定結果が出る見通しだという。
ウイルス性出血熱には、アフリカで発生しているエボラ出血熱や黄熱病などが含まれる。リベリアの隣国ギニアでは最近、エボラ出血熱の流行で少なくとも59人が死亡したと報告されている。
エボラ出血熱は高熱などの症状が出て、進行すると口や目から出血することがある。同州保健当局者によれば、今のところ特効薬はない。患者の血液や体液に直接接触する医療関係者は注意が必要だが、一般市民に感染が広がる心配はないという。同当局者は「誤った憶測などを避けるためにできるだけ早く公表した」と話している。