ロシア、ウクライナへのガス供給停止も 欧州に通告
(CNN) ウクライナがロシア国営エネルギー会社ガスプロムに対して抱える約22億ドル(約2200億円)の債務を巡り、プーチン大統領は10日、欧州18カ国首脳に送った公開書簡で、ウクライナが債務を返済しなければ、ガスプロムが前払いを要求するか、ウクライナへのガス供給を止める可能性もあると通告した。ロシア国営ノーボスチ通信が伝えた。
プーチン大統領は書簡の中でこの措置について、「天然ガスがウクライナの領土を通って欧州の消費者に届けられる途中で吸い取られるリスクが高まることは十分承知している」と強調。さらに「ウクライナが秋から冬にかけて使うための十分なガスを蓄えるのが難しくなることも承知している」とした。
2月にウクライナのヤヌコビッチ大統領が失脚して以来、ロシアはガス料金を81%値上げした。ウクライナは2013年に結んだ契約の範囲内で債務を返済する用意があるとしているが、ロシア側はこの契約を無効とし、ウクライナとの価格交渉にも応じていない。