トルコ炭鉱事故、死者301人に 全遺体の収容終える
トルコ西部ソマ(CNN) トルコ西部マニサ県ソマの炭鉱で起きた爆発事故で、政府当局者は17日、行方不明者の捜索、救出活動が終了し、最終的な死者数は301人になったと述べた。
当局は同日までに、犠牲になった作業員全員の遺体を収容したと発表した。
事故を巡っては、エルドアン首相らの対応が無神経だったなどと批判する抗議運動が広がっている。ソマでは地元当局がデモの禁止を発表した。地元テレビ局は、遺族らの弁護を担当するために現地入りした弁護士ら8人が17日に拘束されたと伝えた。
マニサ県の知事は記者会見で、デモ禁止について「表現の自由を妨げる意図はない」と述べた。デモに関連して何人の拘束者が出ているかは明言しなかった。
爆発の原因については現在も調査が続いている。炭鉱の現場責任者が16日、記者団に語ったところによると、坑内に設けられた避難所は当時閉鎖されていて、新たな避難所もまだ完成していなかったという。
これに対して炭鉱運営会社の経営者は、同炭鉱が法律に定められた安全基準に適合していたと主張。トルコ労働相も、安全基準の設定に問題はないとの見方を示した。