パキスタンで家族が25歳妊婦を石打ち殺害
国連のナビ・ピレイ人権高等弁務官は「このようなやり方で女性を殺害することに名誉などかけらもない」と非難、パキスタン政府に対し、このような殺人行為をやめさせ、女性を暴力から守るよう促した。
パキスタン人権委員会が4月にまとめた報告書によれば、同国で名誉殺人の犠牲になった女性は昨年1年間だけで869人に上る。実際の数はさらに多いとみられる。
パキスタンの有力紙「ネイション」も28日、今回の事件について「野蛮な『正義』がまたしても、国の法律より優先された」「公正な裁判を求めた女性がまた1人、名誉の名のもとに石打ちにされ、死亡した」と非難する論説を掲載した。
女性の父親は警察に逮捕された。調べに対し、娘を殺害したことは認めたが、後悔している様子はみられないという。警察は犯行に加わったほかの男たちの行方も追っている。