世界脆弱国家ランキング、南スーダンが最も脆弱
(CNN) 米首都ワシントンに拠点を置く非政府組織「平和基金会」が毎年発表している世界で最も脆弱(ぜいじゃく)な国家ランキングで、南スーダンが首位となった。
米国は、脆弱国家ランキングで178カ国中159位、「大変安定している」国ランキングでもフランスや英国を上回ったが、過去1年間に最も悪化した国の1つに挙げられた。
平和基金会の脆弱国指数およびランキングは、人口圧力、貧困、経済的衰退、人権、政治的行き詰まりなど、社会、経済、政治に関する12の指標を基に作成されている。
脆弱国指数は昨年まで失敗国指数と呼ばれていた。昨年まで6年連続で首位だったソマリアは2位に後退。3位以下は、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、スーダン、チャド、アフガニスタン、イエメン、ハイチ、パキスタンと続き、内戦が続くシリアは15位にランクされた。
また過去1年に最も改善が見られた国ランキングでイランが首位となった。その理由として、平和基金会は「最近の政治的、社会的混乱の後」やや安定したため、と説明している。
一方、過去1年間に最も悪化した国ランキングでフランスが7位にランクされた。平和基金会は「政治的、経済的低迷が主な理由」としている。首位は内戦が泥沼化し、暴力や残虐行為が横行している中央アフリカ共和国で、米国はシンガポール、タイとともに8位にランクされた。平和基金会は理由として、議会の混乱や昨年の政府機関の一部閉鎖を挙げている。