親ロ派がブラックボックス引き渡し 遺体を搬送へ
ウクライナ・ドネツク(CNN) ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力は22日、同地に墜落したマレーシア航空機の飛行記録を収めたブラックボックスをマレーシア当局に引き渡したと発表した。マレーシア軍の幹部もブラックボックスの提供を受けたことを確認した。
現地に監視団を派遣している欧州安保協力機構(OSCE)広報によると、墜落現場ではオランダの科学捜査専門家やウクライナの航空専門家が調査を進めている。
ウクライナのポロシェンコ大統領によれば、同機に乗っていた乗客乗員298人のうち、21日の時点でまだ16人の遺体が見つかっていない。これに先立ち同国政府は、282人の遺体と、遺体の一部87片を現場から回収したと発表していた。
251人の遺体を乗せた列車は同国東部のハリコフに到着する見通し。オバマ米大統領やポロシェンコ大統領は、武装集団が遺体を何日間も放置し、乗客の所持品などを盗んでいるとして非難していた。
一方、遺体を乗せた列車を21日に調べたオランダの専門家は、遺体はほぼ問題のない状態で保存されていたと伝えているという。