中国警察、違反車にヘッドライト照射で対抗
香港(CNN) 中国南部の深センで、ヘッドライトのフルビームを過剰に使用する違反車が後を絶たず、警察が「目には目を」方式の対策に乗り出した。市街地でフルビームの車を見つけた場合、警察がフルビーム照射を浴びせて対抗する。
深セン交通警察は短文投稿サイトの新浪微博(ウェイボー)に告知を掲載し、「それでもフルビームのヘッドライトを使いますか?」「これからは不正使用が見つかった場合、その光を5分間凝視してもらいます」と通告した。
違反者には300人民元(約5000円)の罰金も科せられる。
これに対してインターネットには賛否両論の声が寄せられている。「全面的に支持する。上海の交通警察も採用すべきだ」「フルビームのヘッドライトは悪質だ。凝視時間を3回に分けて計30分にのばしてほしい」などのコメントが投稿される一方で、「警察が法を逸脱して違反者を『教育』することは許されない。法の不当な執行は、フルビームのヘッドライト使用よりも危険だ」という意見もあった。
ヘッドライトを見境いなく使えば対向車を危険にさらすこともある。中国では車やバイクの交通量が増える中、交通マナーに対する懸念が強まっている。