エボラ熱、スペインがさらに4人を観察 シエラレオネでノルウェー人感染も
スペイン当局によれば、宣教師らの治療は決められた手順に従って進められたという。それでもスタッフが感染してしまったという事実に対し、懸念を示す声が上がっている。カルロス3世病院の前には医師や看護師らが集まり、回復の見込みのない宣教師らを帰国させて周囲の人々を危険にさらすべきではなかったと主張した。
欧州委員会の報道官は7日、「何が起きたのかをただちに調べ、手順を修正する必要性を検討しなければならない」と訴えた。世界保健機関(WHO)もスペインの調査に協力を表明している。
一方、国際医療NGO、国境なき医師団(MSF)によると、シエラレオネ中部の街、ボーでエボラ熱の治療活動に参加していたノルウェー人の医療スタッフがエボラウイルスに感染して隔離された。
米国では国内初の発症例とされるリベリア人男性が、テキサス州ダラスの病院で治療を受けている。容体は重く、人工呼吸器や人工透析が必要な状態だが、一時悪化した肝機能には改善がみられるという。入院前に男性と接触した人の中で、発症した例は今のところ報告されていない。