国連本部でパレスチナ系デザイナーのファッションショー

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国連本部でパレスチナ系デザイナーのファッションショー

(CNN) 米ニューヨークの国連本部で10日夜、パレスチナ系イタリア人のデザイナー、ジャマル・タスラク氏のファッションショーが開催された。同氏は「ファッションは平和のメッセージ」と強調した。

ファッションショーは、パレスチナのマンスール国連代表が文化イベントのひとつとして開催。普段は加盟国が決議案を採択したり、専門家が気候変動問題を話し合ったりする議場が、ショーの舞台に早変わりした。

パレスチナ出身のタスラク氏は、平和の象徴とされるオリーブの枝やパレスチナ難民による伝統的な刺しゅう細工などを取り入れた作品を披露。「音楽と同じく、ファッションに言葉はいらない。これは世界に向けたメッセージだ」と語った。

マンスール氏も「音楽、ファッション、映画、知識人、議員、政治家、外交官。すべてがそれぞれの役割を持っている」と述べた。

一方、中東のエルサレムではイスラエルとパレスチナの衝突が続いている。イスラエルのプロソル国連大使は同日、「パレスチナの代表団はどこだ。ファッションショーがあるから、イスラエルへの暴力を非難する時間はないというのか」「かれらはファッションショーへ行ってしまった。パレスチナ人は外見を飾って真実をごまかすのが得意だから」と批判した。

マンスール氏はこれに対し、「差別的な言葉だ。パレスチナ人はファッションで国際社会に創造性を示してはいけないというのか」と、強い不快感を示した。

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